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永岡洋治さんを送る~
永岡さんが自ら命を絶った。真面目な人だっただけに、いろいろ思い悩んだんだと思う。本日、地元茨城での葬儀に参列し、必死で涙をこらえている奥様、二人のお嬢様のお姿を拝見し涙が禁じえなかった。私たちは、共に落選を経験しており、永岡さんは約8年、私は約5年の浪人期間があった。二人とも落選しているその時に共通の知り合いに紹介して頂いてからのご縁で、しかも、永岡さんは農林省、私が通産省の出身ということで、どことなく共通点もあり(「全く違う」と永岡さんに怒られそうだが)、そして、一回りくらい私が年下、当選回数も2回生と1回生ということもあって、大変可愛がって頂いた。私の当選後は、同じ「国際派新農水族」議員として、つまり、「利権」ではなく「政策」を追求する農水委員会所属メンバーとしてよく意見を交えた。

特に、永岡さんが会長、私が事務局長を務める「ユビキタス社会を実現する若手議員の会」では、ICタグの普及を目指し、東京・太田市場やIT企業をよく一緒に訪問し議論したものである。この会も、永岡さんが「西村君と勉強会をしたいなぁ」と言われ、農水委員会で牛肉の安全性やアジアとのFTA(自由貿易協定)を議論しているうちに「これからはすべてのものにICタグが着き、そのものの由来や軌跡が電子情報としてどこでもわかるようになる」と、二人でテーマを決めたのである。永岡さんのハートにICタグを着けて、どんな思いだったのか、その軌跡を辿ってみたいくらいである。

永岡さんの描いていた、アジアと共生する社会、ICタグでどんな情報も取れる便利で安全な電子社会を必ず実現したいと思う。そして、何より永岡さんが苦渋の思いで青票(賛成票)を投じた「郵政民営化法案」を成立させ、自民党が分裂・野党転落など、何としても避けなければならないと思う。残された大変な数日間が始まった。

(写真は、永岡さんとICタグについての打ち合わせした時の様子。左端が西村やすとし代議士、その右が故・永岡洋治代議士)