１．全国的に感染が増加傾向にある中、大阪府（大阪市）、兵庫県（神戸市、西宮市、尼崎市、芦屋市）、宮城県（仙台市）を対象に、4月5日（月）から5月5日（水）までの31日間、 まん延防止等重点措置の実施を政府対策本部で決定しました。

２．まん延防止等重点措置は、緊急事態宣言とならないように、その前段階で、期間、区域を絞った措置を講じ、感染拡大を防止しようとするものです。感染力が高いと言われている変異株が大阪・兵庫で急速に広がり、神戸市や仙台市では感染者数としては既にステージ４相当の高いレベルであること、その他地域への流出をなんとしても防ぐ必要があることを踏まえ、20時までの時短要請、府県全体でのイベントの人数制限（～5000人）、飲食店に対する換気の徹底やアクリル板の設置、マスク着用の周知、着用しない者の入場禁止のほか、徹底した見回り、感染拡大地域におけるモニタリング検査の拡充、高齢者施設等の従業者等に対する頻回検査等の取組みを行います。
　皆様には、大阪府、兵庫県、宮城県との不要不急の往来も自粛をお願いします。

３．ワクチンについては、医療従事者等に対して既に893,315人、累計105万回の接種が完了しています。高齢者への優先接種については、今月12日から開始するため、４月５日から順次配送し、６月末までに全ての高齢者に２回接種できる量のワクチン配送を完了させる予定です。ワクチン接種が円滑に進むよう全力をあげるとともに、それまでの間、感染を再拡大させないために全力を上げます。

４．時短要請に応じて頂いた飲食店等に対する協力金は、公平性や円滑な執行に配慮しつつ、経営の度合いに応じた支援となるように改善を図りました。大企業については売上高減少額の４割（月額最大600万円）、中小企業については売上高に応じて月額最大300万円支給します。まん延防止等重点措置の影響により売上が半減した中堅・中小事業者に対し月額最大法人20万円、個人10万円を支給します。

５．雇用調整助成金は、４月中を含め、まん延防止重点措置地域の時短営業等に協力する飲食店等は、中小企業に加えて、大企業も、助成率最大10/10、日額最大１万5,000円（月額最大33万円）で支援します。

６．なお、ステージ２以下の感染が落ち着いている地域では、都道府県が独自に行う同一県内観光の割引事業を一人１泊あたり5,000円・50％を上限に支援します。旅行期間中に地域の飲食店、土産物屋などで使用可能なクーポン券を2,000円を上限に支援します。4月1日以降開始し、総額3,000億円で支援します。

７．今後も感染の流行は必ず起こりますが、大きな波としないよう、緊急事態宣言とならないよう、まん延防止等重点措置を機動的に活用してなんとしても感染拡大を抑え込むとともに、厳しい影響を受ける皆様に対し、必要な支援策を迅速に実行し、事業と雇用、生活を支えます。

【テレビ出演】のお知らせ】
4/4(日) 9:00～10:00 NHK「日曜討論」（まん延防止措置など）