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~スーダンの可能性 その1(11月25,26日)~
1.スーダンは貧しい国である。石油が採れるにもかかわらず、長年の内戦のため開発が遅れ、一人当たりGDPは世界最貧国の部類の400ドルにとどまる。
2.しかし、首都ハルツームは、予想以上に治安がよく安心した。われわれは、治安が心配のまま入国したが、一安心である。もちろん、所々に機関銃を持った兵士がいるが、市内は至って安全である。
3.聞いていた以上に大きいのが、中国の存在感である。内戦・人権侵害で先進国が厳しい姿勢で臨む中、中国はスーダンにとって最大の貿易相手国となり、また惜しみない経済援助を実施している。例えば、24日NCP党の党大会の夜、ターハ副首相主催のレセプションが行われたホールや、ナイル川にかかる橋など、目立つ形の経済協力を行っている。街中には「中国石油」の大きな看板があるし、その中国石油は大統領府近くのホテルを買収して拠点としている。一方、スーダンに滞在する日本人は、大使館員を含めてわずか60人ほどであり、プレゼンス(存在感)が薄いと言わざるを得ない。(ちなみに、インドのONGC、マレーシアのペトロナスの両石油会社もスーダンで幅広く開発を行っている。)
4.しかし、スーダン人、特に油田の存在する南部の人々は、必ずしも中国人のことを好きなわけではない。南北内戦の時に、中国は北を支援し武器を供与していたのである。また、その中国との対抗上、日本伊もっと出てきてほしいのである。多くの人々からそんな思いを受け取った。ナイル川のほとりにしか農作物の栽培はできず、食料自給もままならない国であるが、可能性はある。多くのスーダン人が英語を話すし、スーダン料理はなかなか美味しい(宗教上、酒は全く飲めないが)。かつては、エジプト文明と並ぶ文明を誇っていた。見学した国立博物館で見た3500年前の遺跡が深く物語っている。そして、何より石油を有することの意味は大きい。これから日本も鉱区獲得に向けて、いよいよ調査を本格化させる。無償での経済協力を中心に、スーダンの発展と日本との関係深化に向けて頑張ってまいりたい。
その2に続きの写真があります。
2.しかし、首都ハルツームは、予想以上に治安がよく安心した。われわれは、治安が心配のまま入国したが、一安心である。もちろん、所々に機関銃を持った兵士がいるが、市内は至って安全である。
3.聞いていた以上に大きいのが、中国の存在感である。内戦・人権侵害で先進国が厳しい姿勢で臨む中、中国はスーダンにとって最大の貿易相手国となり、また惜しみない経済援助を実施している。例えば、24日NCP党の党大会の夜、ターハ副首相主催のレセプションが行われたホールや、ナイル川にかかる橋など、目立つ形の経済協力を行っている。街中には「中国石油」の大きな看板があるし、その中国石油は大統領府近くのホテルを買収して拠点としている。一方、スーダンに滞在する日本人は、大使館員を含めてわずか60人ほどであり、プレゼンス(存在感)が薄いと言わざるを得ない。(ちなみに、インドのONGC、マレーシアのペトロナスの両石油会社もスーダンで幅広く開発を行っている。)
4.しかし、スーダン人、特に油田の存在する南部の人々は、必ずしも中国人のことを好きなわけではない。南北内戦の時に、中国は北を支援し武器を供与していたのである。また、その中国との対抗上、日本伊もっと出てきてほしいのである。多くの人々からそんな思いを受け取った。ナイル川のほとりにしか農作物の栽培はできず、食料自給もままならない国であるが、可能性はある。多くのスーダン人が英語を話すし、スーダン料理はなかなか美味しい(宗教上、酒は全く飲めないが)。かつては、エジプト文明と並ぶ文明を誇っていた。見学した国立博物館で見た3500年前の遺跡が深く物語っている。そして、何より石油を有することの意味は大きい。これから日本も鉱区獲得に向けて、いよいよ調査を本格化させる。無償での経済協力を中心に、スーダンの発展と日本との関係深化に向けて頑張ってまいりたい。
その2に続きの写真があります。