BLOG
11月30日朝6:30、無事アフリカ、中東、インド、出張から帰ってきました。じっくり報告します。そして、これから年末の税制改革、予算編成に向けてがんばります。
~大発展を遂げるドバイ(ドバイ編11/24)~
1.24日から30日まで、ドバイ、スーダン、リビア、エジプト、インドの出張に出た。まず、ドバイ。関西空港からはドバイに毎日就航しており、淡路での二箇所の国政報告会の後、23:15関空発のエミレーツ航空(ドバイ国の航空会社)に乗り、朝6時ドバイに着いた。11時間のフライトである。同じ時間帯に中国、韓国からの便が到着したこともあり、入管は大混雑で、何と一時間もかかった。ドバイの人気ぶりがうかがえる一方で、手続きの遅さが気になった。しかし、エミレーツ航空はサービスがいい。早朝に着いたため、一休みするホテルを用意してくれた。シャワーを浴び、8時、いよいよ仕事開始である。
2.まず、朝食とブリーフィングを受けに、あの有名なホテル「ブルジュ・アル・アラブ」に行った。必ずドバイの紹介に出てくるあの建物である。まるで海に浮かぶ真珠。帆を広げたヨットのようにも見える。中は、バブルを思わせる金キラの華々しいつくりである。バブル全盛期のディスコをも彷彿とさせる。しかし、321m、27階からの眺めは素晴らしい。青々と広がる海に、美しいビーチ。そして、金融センターとしての高層ビル群、世界第10位の港も広がる。埋め立ててつくっているいくつもの人工島も見える。まさに発展途上で、可能性を秘めていることがよくわかる。真っ平らな土地がずーっと広がっているのである。いくらでも開発できる。香港との違いを感じた。香港の所得税も一律16%ときわめて低いが、ドバイは税が何もないのである。所得税も消費税も何もない。基本的にオイルマネーで国家財政をすべてまかなっているのである。すごい国である。
3.さて、その金融センターとして機能であるが、どうやら現在の中東の金融センターであるバーレーンに取って代わりそうな勢いである。バーレーンにはない商品先物取引所も開設した。株式市場も上場企業を増やしていく計画である。アメリカなど域外に流出し域外で運用されていたオイルマネーが域内に投資されてきているが、その巨大なマネーを受け止めることになるのかどうか。まだ外国の銀行のドバイ国内での支店開設を認めていない。そのため、邦銀を含め外銀は、ドバイの地場の銀行と連携し、そこに社員を出向させ、実質的に協調融資のような形で金融活動を行っている。基本的に外国人の流入を始め外国にすごくオープンな国であるが、金融、小売などはまだ完全には開放されていないのである。一人当たりGDPは2万ドルという先進国並みの経済水準であり、このあたりの規制が緩和されるかどうかが鍵である。
4.ジュベル・アリというフリー・トレード・ゾーン、物流拠点も見た。4700社も立地する広さは圧巻であるが、日本のトヨタ、日産、ホンダなど自動車各社も物流中継基地を持っている。ほとんどの商品の関税が5%であり、まずこのドバイに輸出して、それから他の中東諸国に輸出をする。一日置けば砂まみれになってしまうが輸出用の多くの車が置かれていた。この物流機能を産業の基礎とし、その上で観光地、金融センターとしての機能を加えようとしている。世界で類を見ない建設ラッシュである。ある地域では50階建てのビルを40棟も建設している。世界の建機の三分の一がドバイに集まっている、というのもあながち誇張ではない。現在の人口130万人に対し、外国人入国者は年間500万人、これが2010年には1500万人になるという計画であるからすごい(ちなみに、人口1.2億人の日本への入国者が焼く500万人)。近隣のアフリカ諸国はもちろんインド・パキスタンからも多い。この活況はバブルなのだろうか。
5.日本の企業の方々からは、政治がもっとビジネスをサポートして欲しいとの要望を聞いた。こちらドバイで市内鉄道網の受注競争をしているが、たとえばライバルのドイツなどは、シュレーダー首相自ら皇太子に会いに来て、他のいろんなプロジェクトと併せて売り込みをするという。日本の政治家ももっと日本企業の海外での受注に協力すべきである。最終的には国内での税収が増えるのである。ドバイという国の重要性と合わせて、改めて認識した次第である。
その②に写真が続いています。
1.24日から30日まで、ドバイ、スーダン、リビア、エジプト、インドの出張に出た。まず、ドバイ。関西空港からはドバイに毎日就航しており、淡路での二箇所の国政報告会の後、23:15関空発のエミレーツ航空(ドバイ国の航空会社)に乗り、朝6時ドバイに着いた。11時間のフライトである。同じ時間帯に中国、韓国からの便が到着したこともあり、入管は大混雑で、何と一時間もかかった。ドバイの人気ぶりがうかがえる一方で、手続きの遅さが気になった。しかし、エミレーツ航空はサービスがいい。早朝に着いたため、一休みするホテルを用意してくれた。シャワーを浴び、8時、いよいよ仕事開始である。
2.まず、朝食とブリーフィングを受けに、あの有名なホテル「ブルジュ・アル・アラブ」に行った。必ずドバイの紹介に出てくるあの建物である。まるで海に浮かぶ真珠。帆を広げたヨットのようにも見える。中は、バブルを思わせる金キラの華々しいつくりである。バブル全盛期のディスコをも彷彿とさせる。しかし、321m、27階からの眺めは素晴らしい。青々と広がる海に、美しいビーチ。そして、金融センターとしての高層ビル群、世界第10位の港も広がる。埋め立ててつくっているいくつもの人工島も見える。まさに発展途上で、可能性を秘めていることがよくわかる。真っ平らな土地がずーっと広がっているのである。いくらでも開発できる。香港との違いを感じた。香港の所得税も一律16%ときわめて低いが、ドバイは税が何もないのである。所得税も消費税も何もない。基本的にオイルマネーで国家財政をすべてまかなっているのである。すごい国である。
3.さて、その金融センターとして機能であるが、どうやら現在の中東の金融センターであるバーレーンに取って代わりそうな勢いである。バーレーンにはない商品先物取引所も開設した。株式市場も上場企業を増やしていく計画である。アメリカなど域外に流出し域外で運用されていたオイルマネーが域内に投資されてきているが、その巨大なマネーを受け止めることになるのかどうか。まだ外国の銀行のドバイ国内での支店開設を認めていない。そのため、邦銀を含め外銀は、ドバイの地場の銀行と連携し、そこに社員を出向させ、実質的に協調融資のような形で金融活動を行っている。基本的に外国人の流入を始め外国にすごくオープンな国であるが、金融、小売などはまだ完全には開放されていないのである。一人当たりGDPは2万ドルという先進国並みの経済水準であり、このあたりの規制が緩和されるかどうかが鍵である。
4.ジュベル・アリというフリー・トレード・ゾーン、物流拠点も見た。4700社も立地する広さは圧巻であるが、日本のトヨタ、日産、ホンダなど自動車各社も物流中継基地を持っている。ほとんどの商品の関税が5%であり、まずこのドバイに輸出して、それから他の中東諸国に輸出をする。一日置けば砂まみれになってしまうが輸出用の多くの車が置かれていた。この物流機能を産業の基礎とし、その上で観光地、金融センターとしての機能を加えようとしている。世界で類を見ない建設ラッシュである。ある地域では50階建てのビルを40棟も建設している。世界の建機の三分の一がドバイに集まっている、というのもあながち誇張ではない。現在の人口130万人に対し、外国人入国者は年間500万人、これが2010年には1500万人になるという計画であるからすごい(ちなみに、人口1.2億人の日本への入国者が焼く500万人)。近隣のアフリカ諸国はもちろんインド・パキスタンからも多い。この活況はバブルなのだろうか。
5.日本の企業の方々からは、政治がもっとビジネスをサポートして欲しいとの要望を聞いた。こちらドバイで市内鉄道網の受注競争をしているが、たとえばライバルのドイツなどは、シュレーダー首相自ら皇太子に会いに来て、他のいろんなプロジェクトと併せて売り込みをするという。日本の政治家ももっと日本企業の海外での受注に協力すべきである。最終的には国内での税収が増えるのである。ドバイという国の重要性と合わせて、改めて認識した次第である。
その②に写真が続いています。