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韓国出張に行ってきました~その1~
1.時折しも北朝鮮の核開発を巡る六ヶ国協議が始まる時、党青年局メンバーとともに若い世代で韓国出張し、日韓関係についてざっくばらんな意見交換を行ってきた。

2.韓・悳沫(ハン・ドクス・Han,Duck-Soo)副総理兼財政経済部長官とは、FTA(自由貿易協定)について激論をかわした。私からは、「サムソンはじめ韓国の大企業は世界企業に成長しているが、韓国は中小企業が育っていない。日本とのFTA協定をマイナスに考えるのではなく、プラスに考えるべき。中小企業の投資、技術提携など様々なプラスがあるはず」と主張したところ「日本も農業分野を開放すべき」と反論してきた。お互いが未来志向の大きな視点に立って、「Win-Win」の関係となるべくFTAを含めた経済関係の再構築を図るべき時である。

3.姜・昌一(カン・チャンイル)議員、盧・雄来(ノ・ウンネ)議員とは、韓国のいう「バランサー論」について議論した。姜議員が「韓国は、中国と日本の間、米国と中国の間のバランサーの役割を果たすべき。“力の均衡”ではなく“平和の均衡”だ」と主張したのに対し、私から「韓国と日本は、人権、自由、民主主義などの価値を共有している。同じ価値を共有している米国とも連携して、人権、自由、民主主義のない、中国や北朝鮮に立ち向かうべき。韓国は最近、北寄り、中国寄りになりすぎているのではないか。今こそ日韓の連携を強めるべき時のはず。」と指摘した。

4.いずれにしても、政権基盤が弱い中、盧政権は日本、米国に対し強硬になり、民族意識の高まりを背景に北寄りにならざるを得ない、という状況を再認識した次第である。今回は38度線のある板門店も訪問し、南北の傷の深さと統一に向けた韓国人の期待の大きさも強く感じたところである。
 このような韓国側の事情も十分に認識した上で、未来志向の日韓の信頼関係を深めるべき時である。若い世代での交流を続けたい。


  • 同行した党・青年局のメンバーとソウルの国立墓地で。朝鮮戦争はじめ、国家のために亡くなった方々を祀っている国立墓地を訪問し、全員でお参りし、黙祷をささげました。
  •  今回のミッションには、地方議員の方々も参加したのですが、高校の同級生である京丹後市の早川市議も参加していたことには驚きました。何年か前には彼の選挙の応援にも行きました。
  • 数多くのお墓が並んでいます。
  •  板門店のDMZ(非武装地帯)の韓国側から北を向いて。

  • 北の建物の正面では兵士がこちらを伺っています。

  • 兵士は、少し身を乗り出して・・・

  • 望遠鏡でこちらを見始めました。目と目が合い、緊張が走ります。私が「対北朝鮮経済制裁シミュレーションチーム」のメンバーであることは北も承知していることですから。
  • 国連管理の建物(青色)の南(韓国)側では、兵士が北を注視しています。
  • その青色の建物(国連管理の建物)の中で。この兵士は38度線上に立っており、テーブルの真ん中を38度線が走っています。
    このテーブルで数々の軍事交渉が行われてきています。
  • 青い建物の南側では、半身を建物に身を隠し、テコンドーの姿勢で北を見ています。左前のコンクリートの盛り上がったところが38度線。向こう側の建物(ビル)は北朝鮮。