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ヨルダン国王と懇親を深める。
1.4月13日(月)、午前中の農協関係者との意見交換会(神戸)の後、伊丹空港から上京。羽田空港到着後、直ちに、ヨルダン国王と安倍晋三元総理の会談に同席する。お二人は2年前にも総理官邸で会談されていることもあり、和やかに話が進む。

ヨルダンは日本の国土の4分の1の面積、人口約530万人の中東の小国であり、資源にも乏しい。しかしながら、米国が中東で初めてFAT(自由貿易協定)を結んだ国であることからわかるように、「キラリと光る」国である。湾岸諸国とも良好な関係を維持しており、中東和平の鍵となる国なのである。大変親日的なアブドラ国王は、私と同い年で、しかも国王のいとこで国王顧問を務めるガージ王子は、オマーンのザワウィ国王顧問の娘婿である。こうしたご縁から、私自身、国王に大変な親しみを覚えていたが、そうした気持ちが通じたのか、突然夕食会に誘われ、約2時間、アブドラ国王の横で食事をしながら懇談させて頂いた(写真)。ガージ王子や、旧知のアリ計画大臣、ナーセル・ジュデ外務大臣、そして国王の妹のライヤ王妃も一緒である。ライヤ王妃は立命館大学在学中で、将来の在日大使とも言われている。
大変楽しく、かつ有意義なひとときであった。中東和平から、アジア情勢、世界経済の動向、国王の大好きなバイクの話など、大変盛り上がった。

また、資源のない国と思われていたヨルダンであるが、近年、かなりのウランの埋蔵がある、とのこと。今般、その開発・利用について我が国との間で覚書きを結ぶこととなった。この原子力協力も含めて、両国の関係が強化されるよう努力したいと思う。

2.夕方には、バルボルト・モンゴル外務大臣と意見交換。こちらも資源開発に関して両国がWIN-WINの関係となるよう話し合った。

続いて、昨年、災害のあった世界各地で「国際緊急援助隊」として活躍された方々に対して中曽根弘文外務大臣からの表彰状伝達式を行い、レセプションで、私よりお礼と激励を申し上げた。
自衛隊、海上保安庁、消防庁、医師団等々、それぞれのお立場で援助活動に当たられ、尊い命を救われた方々である。心から敬意を表したい。

夜は、清和会のパーティーに、ヨルダン国王との食事会(前述)。

3.4月14日(火)、午前中は、外務省政務官室で、来客、ブリーフ(説明)を受ける。

12時半、モンデール元米国副大統領との昼食会。私のメリーランド大学院の恩師のI.M.デスラー教授がかつての副大統領のスタッフを務めたご縁もあり、モンデール氏と親しく挨拶をする。しかし、1時からの衆議院本会議のため、ゆっくりすることなく中座。

4. 衆議院本会議では、沖縄海兵隊のグアム移転協定を可決。そして、いよいよ「海賊対処法案」の審議が始まる。共に、私の担当であり、精力的に取り組んできただけに思い入れが強い。最近、ソマリア沖で再び海賊の活動が活発化している。現行法の下で現在派遣されている海上自衛隊は、日本と全く関係ない外国船は護衛できないが、その外国船から援助を求められるケースも出てきている。海上自衛隊は、大きな音を出すなど、人道的な観点から海賊を追払らっているが、武器使用など限界ある。一刻も早く新法を成立させることが必要である。

5. 本会議の後、ジャーナリストの方々と意見交換。

17時、麻生太郎総理とヨルダン国王との会談に同席。
18時 河村建夫官房長官との食事会に少しだけ出席し、中座。羽田空港にヨルダン国王を見送りに行く。国王と大変親しくなった2日間であった。

20時半頃、今度は松本純官房副長官と2期生との食事会。当然、話題は、選挙の時期について集中する。

さらにトラッド在京サウジ大使の転任(インド大使)の送別会。今日は、帰宅は深夜だ。