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介護について公開討論
1. 8月30日(土)、神戸市内で、兵庫県介護支援専門員協会主催のセミナー「緊急提言!ケアマネジャーの行方」にシンポジスト(パネラー)として、出席。社会保障制度の在り方、ケアマネージャーの役割についてスピーチを行った後、他のシンポジストの方々とディスカッションを行った。

2. 私は、以下のようなスピーチを行った。
医療や介護での現場は疲弊し、限界が来ている。地方の医師不足は顕著であるし、介護においても人手不足・赤字経営が顕在化している。そんな中で、今般の予算編成では、何年か振りに「毎年の社会保障費2200億円削減」について留保が付いた。(他の)安定財源が確保された場合の取扱いについては、予算編成過程(秋~12月)で検討することとされたのである。
今後、その(安定)財源として、①埋蔵金、②たばこ税、③消費税、④国会議員・県会議員の報酬を各20%・10%削減と、国家公務員の人件費10%削減、⑤薬剤費のムダ(約8000億円あるという)の削減、などが考えられる。そして、会場の皆さんの意見を聞いたところ、ほとんどの人が①~⑤のすべてに賛意を示された。

3. さらに、介護の実態について、私が「ヘルプマン」というマンガを読み衝撃を受けたことを披露しつつ、大変な介護の現実について理解を示し、ケアプラン作成の際の「認知症加算」、「一人暮らし加算」、「医療連携加算」等について、「皆さんの努力が報われるよう、介護報酬改定の中で反映されるよう全力をあげる」旨話した次第である。

4. その後のディスカッションでは、木村隆次・日本介護支援専門員協会会長、ノンフィクション作家の沖藤典子・全国高齢者ケア協会副会長といった専門家の方々と議論をさせて頂いた。政治家は、私と民主党の辻泰弘参議院議員。辻さんは高校の先輩でもあり、医療や政治のセミナーでは、よく顔を合わせる。常に主張していることであるが、社会保障制度については政争の具にせず、その在り方について、与野党間で真摯に協議をすべきである。その事をあらためて提案した次第である。いずれにしても、今日頂いたご意見や議論を参考に、来春の介護報酬改定に向けてのこの秋の検討の中できっちりと議論して参りたい。