とっておきの1枚

2008年10月8日
秋のおすすめ読書(その①)

経済産業省の同期や、神戸商工会議所の水越浩士会頭から勧められた一冊です。江戸末期~明治の初期に、外国人が記した当時日本社会の印象を分析した書ですが、江戸時代の日本「文明」の素晴らしさがよく分かります。貧しくても正直で笑顔を絶やさない姿。机の上にお金を置いて外出しても、誰もさわらなく、盗らない社会。私は何も「貧困」がいいとは言いませんが、市場経済、競争原理の行き過ぎによる心の退廃が大きな課題だと思います。「競争原理」による経済の発展と「優しい人の心」の両立は永遠のテーマなのです。この書物の趣旨が麻生太郎総理の所信表明演説にも引用されました。日本を誇りに思う一冊です。