とっておきの1枚

2006年6月11日
ワイルド・ソウル(上・下)

戦後間もない頃、夢を求めてドミニカ共和国に渡った方々が、外務省の説明と異なり、大変な思いをしたことが話題になっている。裁判も踏まえ、政府も一定の責任を認めたが、本著はその入植の状況と痛快な復習劇をテーマに、様々な人間模様を描いた力作である。渡った場所こそブラジル・アマゾンと、舞台は異なるが、入植者の悲惨な生涯は、心に響くものがある。是非、ご一読をお薦めしたい。