とっておきの1枚

2019年5月1日
新しい「令和」の時代が始まりました。
「令和」は、万葉集巻五の梅花の歌三十二首の序文「初春の令月にして 気淑(よ)く風和(やわら)ぎ 梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き 蘭(らん)は珮後(はいご)の香を薫(かおら)す」との文言から引用したものです。

当時大宰府の長官であった大伴旅人の邸宅に集まった32人の同僚や友人が、新春の穏やかな気候の中、梅の花を詠みあうことで親睦を深める場面を描いたものです。

言葉の響きも含めて、穏やかで心落ち着く印象です。和やかさ、明るさも感じます。伝統を紡ぎ、自然を愛しながら、平和な中に、文化を育み、希望に満ちあふれた時代としていきたいと思います。

写真は、私の地元淡路島の、南あわじ市にある有名な梅『八木・馬廻村上邸のしだれ梅』です。大宰府の梅とは趣が異なりますが、地元自慢の見事な美しい梅です。
(画像提供;人形寺祥弘様(淡路市小田)、画像;しだれ梅(村上邸))