おすすめの読書(その71)
「夏の償い人 鎌倉あじさい署」 北國之浩二 著 /祥伝社
新聞の書評欄は、毎週日曜日の楽しみの一つですが、その中で見つけた社会派サスペンス小説。舞台は、ある警察署内の「よろず担当課」。左遷された警官や訳ありの警官が集まり、種々雑多な雑事を担当する部署。施設に入っているお年寄りの失踪をきっかけに、老舗料亭の経営問題、それに政治家が絡み、福祉の世界まで含めて現代の様々な課題を浮き彫りにします。
今どきこんな政治家もいないでしょうし、構成や文体もまだまだ荒削りな感じですが、今後に期待の作家です。