とっておきの1枚

2013年12月22日
おすすめの読書(その18)

「地を這う虫(髙村 薫 著:文春文庫)」

面白い!髙村薫さんの主義主張には、必ずしも賛同できないが、作品はいつも面白い。社会的問題に鋭く切り込んでいる。今回は、元警察官のその後の人生を描く短編作品集。警察官ならではの習慣、習性が次の仕事でも活きている。一方で、やめられない癖も。3番目の「父が来た道」の政治家像は、今の政治とは全く異なるが、4作品すべてぐいぐい引き込まれる。