とっておきの1枚
「東日本大震災石巻災害医療の全記録」石井 正著
地元の瀧川卓・洲本市医師会長から薦められた一冊。昨年の3月11日の大震災以降、私も、自民党の原発事故収束、ガソリンなどの物資供給の責任者として党本部に詰めて対応に奔走した。石巻では、約4000人もの犠牲者、行方不明者の中、医療従事者の方々は必死で、人的救助、手当にあたられた。その石巻市で、中心となって活躍された、石巻赤十字病院の石井正医師の壮絶な記録である。全国各地から集まった医師を束ね、約300もの避難所を巡回する仕組みをつくり、多くの被災者の健康回復・維持に努められた。震災直前に任命された「災害医療コーディネーター」としての肩書きが大きかったと書かれている。災害医療を考える際、必読の一冊。