とっておきの1枚
「日米韓反目を超えた提携」(有斐閣)
大変面白かった。さすが、4月まで米国ホワイトハウスの安全保障会議(NSC)のアジア上級部長を務め、北朝鮮問題を担当していたビクター・チャ氏の著作だけの人物である。日本、韓国、米国の3国間の戦後史を分析しながら、見事に仮説を検証している。その仮説とは「日本と韓国は、各々別々に米国と同盟を結んでいるが、その米国との関係が悪化したとき、即ち「米国から『見捨てられる』」との危機感が高まったとき、日本と韓国の距離が縮まり、日韓関係は改善する」というものである。この仮説が正しいかどうかは、是非本著をご一読されて、ご自身でご判断を!!