とっておきの1枚
「夜明けの街で」(東野圭吾著・角川書店刊)
私の大好きな作家の一人・東野圭吾さんの最新作です。私が初めて彼の作品を読んだのは、阪神大震災とその後の奇妙な人生を描いたサスペンス「幻夜」(これは、本当におすすめです。読まれていない方は是非、御一読を!)ですが、その後、このコーナーでも「容疑者Xの献身」(2006年2月5日)、「赤い指」(2006年8月23日)など紹介してきました。今回の作品は、会社での恋愛を徐々に明らかにされていく過去を描いているのですが、サラリーマンの生活やごくありふれた夫婦のやりとりが大変うまく描かれています。こんなふうにはなりたくない!と思わず唸ってしまう一冊です。